「良い人材をどう見抜けばいいのか?」採用で失敗したくない僕が必ず見ている4つのポイント
こんにちは、藤見です。
介護現場でよく聞く悩みのひとつに「面接で良い人材をどう見抜けばいいのか?」があります。
履歴書や資格だけでは分からない。
話してみても決め手に欠ける。
そんなモヤモヤ、きっと経験があると思います。
実は僕自身も、24才で初めて店長になった頃、同じように悩んでいました。
以来、アルバイトもパートも、もちろん社員の採用に至るまで、ざっと1000人以上の面接を担当することで、ようやく「面接ってこういうものか」と感覚が研ぎ澄まされた記憶があります。
量が質に転化する、とはよく言いますが本当にその通りでした。
当時は飲食業界でしたが、玄関から入ってきた応募者がレジ前を通り過ぎるまでの数秒。
その数秒で「この人は合う、この人は合わない」と判断できてしまうこともありました。
もちろん表向きには面接を続けますが、実際は「確認作業」にすぎないこともしばしば。
「数秒で何がわかるの?」と同僚からよく突っ込まれましたが、不思議と失敗採用はほとんどありませんでした。
最近は介護会社さんと一緒に仕事をしていると、採用担当の方や社長から「藤見さんはどういう基準で合否を見ているんですか?」と聞かれることが増えました。
タイミングが合えば、実際に面接に同席して「ココを見てますよ」と伝えることもあります。
ただ正直なところ、着席してほんの数分話せばわかります。
何がわかるかと言うと、「このまま面接を続けるべきか、さっさと切り上げてしまった方がいいのか」です。
とはいえ、面接経験(量)がまだ浅い人にはこのあたりの感覚は難しいと思うので、まずは「自分なりの判断基準を先に持っておくこと」をおすすめしています。
たとえば「将来の管理者候補を採用したい」となったとき、どんな基準で合否を決めるのか?
その答えを「これとこれとこれ」と具体的に準備しておくイメージです。
この準備は案外大事です。
この4つのポイントは絶対外せない
ちなみに、僕の中での最低ラインは、この4つです。
応募者がここを超えられていないと思った時は、採用はしません。
- 相手の目を見られない
- 話し声が小さい
- じっとできない
- 不衛生・不潔(※タバコ臭を含む)
あくまでも僕の主観的な基準ですが、「このどれかに当てはまる人は、うちのメンバーとは合わないだろうな」という指標を持っています。という話です。
もちろん緊張していたりで一時的にそう見えることもあると思いますが、実際のところ、期待を込めて採用したとしても「やっぱりダメか…」という結果になることも多く。
管理者候補に限らず、長続きしない傾向が強いと思います。
特に4つ目の「不衛生・不潔」は喫煙者のタバコ臭も含みます。
厳しいと言われるかもしれませんが、僕はサービス業においてタバコ臭を身に纏った状態は完全にNGだと思っています。
非喫煙者にとっては、あの匂いは本当に敏感に感じ取ってしまうもので、もし隣にタバコ直後の人が来たら、「うわ、クサッ!」と一瞬でゲンナリしてしまいます。
「あなたは一服してスッキリしたのかもしれないけど、そのせいでこっちの気分はゲンナリしてます」
これが非喫煙者の正直な気持ちです。
クライアント先の喫煙者に「ねぇ、周囲にそう思われているとして、気にならない?」と質問したことがありますが、そこで返ってくる答えは「え?そんなに匂いますか?」という反応。
ほとんどの場合、自覚がないんです。
そりゃそうです。自分が24時間まとっている匂いなんて、なかなか気づけません。
でももし、一緒に働くスタッフにそう思われてしまうとしたら、人間関係においては大きなハンディですよね。
しかもそれが同僚や部下だけでなく、ご利用者さんやご家族(お客さま)にも思われているとしたら?
想像するだけでかなりのマイナス要因です。
だから僕は、この4つのどれかに当てはまる人は見送ることがほとんどです。
そして、一番危ないのは、1〜4に「無自覚」である場合です。
1〜4は、努力すれば改善できることばかりです。
つまり、努力で変えられることに無頓着な人が現場に立つと、他の場面でも悪影響が出るのは当然なんです。
極端な例ですが、毎日スーツ姿のままフロアを歩き回り、休憩時間になると送迎車の中で喫煙していた管理者候補がいましたが、案の定現場に馴染めずにすぐに辞めていきました。
こんな極端なケースはそこまで多くないと思いますが、サービス業である以上「自分を客観的に見れるかどうか」は非常に大事だと思います。
あと、個人的に「これがあると最高!ぜひ採用したい!」と思うポイントもあるので、最後にお伝えしておきます。
それは──、
ユーモアです。
真面目に仕事したり、真剣に考えるのは大事ですが、なんでもガチガチに考えすぎる人が現場を仕切るよりも、少しユーモアがある人の方が伸び伸びと力を発揮できる。
僕はそう思います。
これは、「お笑いのセンスがあるかないか」という話ではありません。ボケが上手いとか、ツッコミが鋭いとか、ふざけるのが好きとか、そういうことじゃない。
ちょっとした緊張をほぐす一言が言える
相手を笑顔する言葉を掛けてあげられる
場の雰囲気を和ませる意識を持っている
車のハンドルに「遊び」があるように、多少のゆとりがある方が、一緒に頑張るスタッフも安心できる、そんな感覚です。
最後の「ユーモア」については必須条件とまでは言わないですが、先に紹介した4つのポイントは今後の面接では頭に入れておいたほうがいいと思います。
そして、もし、すでにこうした特徴に当てはまって、しかも本人が無頓着だとしたら、できるだけ早めに気づかせてあげた方がいいかもしれません。
今はまだ許されるとしても、これからはさらに厳しい目を持ったお客さまが来る時代ですからね。
それでは、また!
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