努力と評価はイコールではないから。“自己流”の努力が報われないと嘆くのはもうやめよう
「評価されない…」と思っているけれど、実はそれって“自分の勘違い”かもしれない。
今日はそんな話をしてみたいと思います。
このテーマ、実はクライアント先の若手スタッフだけじゃなくて、僕のオンライン勉強会に参加してくれる20代、30代の人たちからもよく出るんです。
「藤見さん、聞いてくださいよー」
「自分はこんなにも頑張ってるんです」
「それなのに全然会社は評価してくれないんです…」
……うん、わかる。
せっかくの努力も光が当たらないと、人はどうしても虚しくなるから。
ただ、こういう話題が出たときに僕が必ず返す言葉があります。
結論から言うと──
努力をすれば必ず評価がセットで付いてくる世界線ではないので、努力が報われない(評価をもらえない)と嘆く前に、先にやるべきことがある。
という話です。
どういうことか?
続きを聞いてください。
まず大事な視点として、
そもそもの努力が「本当に評価される努力」なのかどうか、という視点です。
たとえば有名な『7つの習慣』の中に次のような一節があります。
「まず理解してから、理解される」
これは第5の習慣です。
職場に置き換えると、こうです。
「今、この会社では、どんな働き方をしたら評価されるのか?」
これを理解しないまま突っ走っても、ただの暴走にしか見えない。
「俺は頑張っている」と、自分なりの頑張りを“努力”だと自己認定しても、周囲から見れば「いや、それは違うんだよ。そうじゃないんだよ」となることはよくあります。
例えば、レストランでアルバイトをしている人がいるとして。
ピークタイムに「洗った皿をきれいに積み上げること」に全力を注いでいたらどうでしょう。
そこだけを見れば、丁寧な仕事に見えるかもしれない。
でもね、その時お店が本当に求めているパフォーマンスは「出来上がった料理を早く運ぶこと」だとしたら?
そこで自己満足の皿積みを披露しても、「いや、今は皿より料理だろ」ってなる。
こうやって、「自分は頑張ってるはずなのに評価されない」が生まれる。
きっと彼らの不満の正体って、こういう“ズレ”なんだと思うんです。
冒頭に書いたように、
自分の不幸な境遇について、わざわざお知らせしてくる人の多くは「自分なりの頑張り」をしている場合が多い。
というのが僕の実感です。
- 残業して資料をしっかり作り込む
- 細かいところにもこだわって作る
- 丁寧に時間をかけて作業をする
どれも尊い努力だと思うし、場合によっては評価の対象になることだってある。
でも、それが今会社が欲しているパフォーマンスとズレていたら?
本人は一生懸命でも、上の立場から見れば「いや、今はそうじゃないんだよ」となることはある。
「今は作り込みの丁寧さよりも、とにかくスピードが大事」
なんて場面、現実にはよくあることだから。
こうした“ズレ”を修正しないまま、自分流の頑張りにこだわる。
その結果、「評価されない!」と嘆いて、わざわざ不満を周囲にアピールする。
気づけば会話の中止はネガティブな話題ばかりになる。
そうなるのは、つまり、
会社があなたを見ていないんじゃなくて、あなたが“見られる場所”に立ってないだけかもしれない、ってことかもしれない。
じゃあ、どうすればいいのか?
答えはシンプル。
「何が評価されるかを、先に調べておく」
たったこれだけ。
でも、意外とやってない人が多い。
たとえば──
今、この会社はどんなパフォーマンスの人材を求めているのか?
(→事前に下調べしていますか?)
経営者や上司が会議でどんな言葉を繰り返しているのか?
(→すぐに答えられますか?)
これ、即答できる人って案外少ないんです。
でも、そこを押さえていない状態で(知らないままで)、自分流の努力で評価を受けようと頑張るのは、方向音痴のマラソンみたいなものです。
ちょっと脱線するけど、
僕はクライアントさんと仕事するときは、社員さん以上にその会社の“物差し”を理解してから仕事に取り掛かるようにしてます。
何かで評価されたいなら、そのくらいは当たり前にやらなきゃだし、すごく大事なことだと思ってる。
だって、それが一番結果に繋がるわけだから。
もし分からなければ、経営者に直接聞けばいいんです。
「どういう頑張り方をすると嬉しいですか?」って。
煙たがられるどころか、喜んで答えてくれるはずです。
その答えを理解した上で努力や頑張りを上乗せできれば、自然と評価はついてくる。
僕はそう思います。
ただし、注意も必要です。
世の中には理不尽な職場もあるにはあるから。
社長の機嫌で評価がコロコロ変わるようなところとか。
もし、そんな場所なら、迷わずさっさと出ていった方がいい。
「本当に正しい努力をしても見てもらえない環境」に居続けるのはリスクでしかないから。
転職だって立派な努力の一つですからね。
というわけで、
僕は若手にこう伝えます。
「そうやって嘆く前に、まずは考えてみよう」と。
それは理不尽に評価されてないのか?
それとも自分が評価のルールを知らないだけなのか?
結局のところ、
評価するのは会社や上司かもしれないけど、評価されるかどうかを決めてるのは「会社」じゃなくて「自分自身」なので。
──理解してから理解される──
この言葉は、自己啓発の綺麗事じゃなくて、避けて通れない現場のリアルだと思う今日このごろです。
追伸:
最近ようやく朝晩が涼しくなってきましたね。
窓を少し開けるとちょうどいい風が入ってくる。
できればもう少しこの季節が続いて欲しいものです。
それでは、また!
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