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AIをうまく使えばケアマネ業務はもっと軽くなる

  
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AIをうまく使えばケアマネ業務はもっと軽くなる

「最近よく耳にする生成AIについて、質問してもいいですか?」

と、一人のケアマネさんに聞かれました。

生成AI、つまりLLM(Large Language Modelsと呼ばれる大規模言語モデル)について教えてほしい。

ChatGPTとかGeminiとかClaudeって、実際どうなんですか、と。


どうも周りの同僚たち(ケアマネ)と、そっち方面の話をしても、

「自分の知識と経験で考えるからこそ伝わる」
「私たちの業務に使うなんて信じられない」

みたいな空気感がすごくて話題にしずらい(らしい)。

「ちゃっとじーぴーてぃー?じぇみに?ナニソレ」
「そんなものの操作方法を覚えて何か意味あるの?」

ってなるから、怖くて言い出せない(らしい)。


個人的に気になっていたけど、社内に聞ける人が見当たらなかったので、僕との会議ついでに「ちょっと聞いていいですか?」と質問した。

というわけです。


この方は、僕より一回りほど年齢は上ですが、質問をしてくれたことは素直に嬉しかったです。

年齢の問題じゃない。職種の問題でもない。

「分からないものを排除しない(分からないままにしない)という姿勢」を持っている人だな、と感じられたからです。

僕もエンジニア知識とかそっち界隈の専門家ではないので、あくまで僕レベルで分かっていること、知っていることを、(それでもこの方にとっては有意義で刺激的なものにはなっていたと思うのですが)少し伝えました。

特に僕が伝えたかったのは、技術的な使い方とかの前に、付き合い方が大事になるという話です。


プラン作成は人の仕事であるべきだと思うけど、毎回ゼロから全部考える必要はないと思っていて、ある程度の下書きや叩き台をLLMのような生成AIに任せることはかなり現実的に可能だなと思うんです。

自分はその内容に対する責任や判断、調整に集中すればいい。

そのためには、LLMのような生成AIを都合よく何でも教えてくれる相談相手のように使っていくというよりは、「育てる」という発想を持つと景色が変わるのかなと。

自分の考えを言語化して入力する作業は、慣れない間は手間かなと思いますが、そこを着々と積み重ねていくことで、

なぜこの支援内容なのか。
なぜこのサービスを選ぶのか。

担当しているエリアの特性を踏まえた支援方針の構造化や、過去事例の整理整頓など、自分の知識と経験を元にした判断軸を伝えていくことはできる。


つまり、教えて育てていくことができる。


そうやって情報や判断軸を伝えていくことで、自分の考え方に近い傾向を反映したケアプランの下書きやたたき台を出してくれるようにはなると思っています。


といった話を伝えました。


おそらく、少しは共感してくれる人もいるかなと思いますが、しかし一方で、きっとこんなリアクションもあると思います。


たとえば、

「血の通わないプランを提案するなんて悪だ」
「自分の手と頭を使って考えないと意味がない」

たしかに、これも的を射ている部分はあるなと。


電話やFAXといった便利ツール(手段)は、あくまで情報伝達のための道具であって、意思決定や判断の主体にはなりません。あくまでも、その内容を送る、伝える、この判断をしているのは人(自分)です。

その一方で、もし生成AIにプランニングを任せる(たたき台を作らせる)としたら、その判断や提案の一部を機械に委ねているようなものとして感じられてしまう。

だから、「血の通わない」といった捉え方になる。

その言葉の背景には、手段そのものというよりは判断主体がどこにあるのか、そして説明や責任を本人が引き受けられるのか、といった不安が含まれているんだろうな、と。


なので、

ここまでを踏まえたうえで、という話になるんですが…(と、前置きしたうえで、次のように伝えました)


LLMのような生成AIに判断を丸投げする使い方をするのではなくて、あくまでも自分のアシスタント機能として隣に置いて使うのがいい。

アシスタントが出した判断の最終的な責任は自分が負うんだという強い覚悟のうえで活用する。


皆さんすでにご存知のように、

ケアマネさんの業務の中心にはケアプラン作成というものがあって、それはご利用者さんの生活や命や尊厳に直結します。

だからこそ、こうした新しいツール(道具)にはどうしても慎重になってしまうのも頷けるわけですが、だからといって「知らないものは否定した方がいい」と切り捨ててしまうのはやっぱり勿体ない。


慎重であることと、理解しないまま拒絶することは違うと思うから。


結局大事になるのは、使うか使わないかという二択ではなくて、どう付き合っていくかという話。

エンジニアや専門職じゃなくても、驚くほどに優秀さを実感できるレベルになっているけれど、弟子のようにアシスタントとして育てるという意識で、何度も修正を繰り返しながら精度を上げていく。

その手間さえ惜しまなければ、いずれは(何も文句を言わない)強力なアシスタントになってくれるはずです。


LLMがケアマネさんたちの業務に根付くかどうかは、技術的な進化やセキュリティの問題だけじゃなく、制度や倫理、利用者自身が今までにない価値観を受入れるかどうかといった受容性や納得感など、まだまだ複数の要因に左右されていくとは思いますが、それでも僕は、近い将来LLMがケアマネさんたちの業務にも根付くと思ってます。

むしろ早く根付いて欲しいと願うほどに、現場の業務負担は年々増えているとも感じるので、この効率化の手段を寛容に受け入れて使い慣れてしまえば、現場の崩壊を防ぎやすくなるはず。


すべてが上手くいくわけではないにしても、早い段階でアーリーアダプターとして試行錯誤を始めた会社や組織の方が、結果的にいい使い方(付き合い方)を見つけるだろうなとも思います。


というわけで、

僕がこのケアマネさんに伝えた「今の生成AIとの上手な付き合い方」は「育てる意識を持つこと」と「最終判断は必ず人間が行うこと」ここに尽きます。

ポチッと単発で答えをもらう関係性ではなく、自分の業務を理解させて、一緒に成長していけるような関係性を築く。そして、答えを鵜呑みにせず、最終的な責任は自分が負う。


それができれば、もっと変わっていくだろうなと思います。


ちなみにですが、僕はこのケアマネさんの業務量をコンパクトに圧縮してあげたいと思っているので、生成AIの活用についてはしっかり伝えていこう(根付かせていこう)と思ってます。


ただし、ここまで書いてきたことは、あくまで現場を見てきた僕の感想なので(この意見を正解として押しつけたいわけではないので)、各現場の事情に照らし合わせながら受け取ってもらえたら助かります。

 

それでは、また!

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