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デイサービスのフロアに流れる昭和歌謡曲はいつまで続くのだろうか?

    
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デイサービスのフロアに流れる昭和歌謡曲はいつまで続くのだろうか?

先日、あるデイサービスで集客特化の研修をしていたんですが、休憩時間にスタッフさんとこんな話をしてました。

ちなみに伺ったデイサービスは地方都市で準急が止まる駅から車で10分くらいのところにある定員30名の1日型のデイサービスです。ごく普通…というと語弊があるかもしれませんが、いわゆる普通のデイサービスです。

午前は軽く打合せをして、外の定食屋さんでお昼をスタッフさん達と一緒に済ませて、改めてデイに戻るとフロアは食後ののんびりタイムでした。

雑誌を読んだり将棋を指したり、昼寝をしたりといった感じで、それぞれ好きなように過ごす利用者さんが12〜3人いらっしゃいました。

1日型のデイサービスによくある午後の風景だと思います。

若干空いている印象のデイですが、現在の稼働状況は平均して6割くらいとのこと。そこを8割超えまで持っていきたいということで、今回の研修をきっかにしたい、という要望です。

さてさて、それではやりましょう!

ということで準備を終えて2階のミーティングルームに向かうと「集客特化の研修」を緊張した様子で待っているスタッフが6名、そして代表も当然参加しています。

ここで突然ですが

演歌はいつまでBGMとして機能するだろう?

小1時間ほど研修を進めた段階でトイレ休憩を15分程取りました。

緊張を解いてリラックスしているスタッフさんが部屋に何人か残っていたので、問いかけてみました。

ペットボトルのお茶を飲む手を止めて、その問いかけの真意を探っている様子だったので話を続けました。

今、デイサービスを利用する大多数の利用者さんが「演歌や昭和歌謡曲」に慣れ親しんだ世代であることは間違いないと思うので、その方たちが大勢いる場所で「演歌」を流すことは最適解になりやすいと思うのですが、これから10年後も「演歌」はデイサービスのBGMとして最適解になるだろうか?

と、問いかけてみました。

すると、そこにいたスタッフさんからは「そんなことはないと思う…」という答えが大半でした。ちなみに、僕もそう思います。

というのも、

歳を重ねると共に「演歌」が好きになる人は一定数はいると思いますが、実際には今の利用者さん達が現役時代だった頃に世の中で流行していた曲が「演歌」だったから、その曲を聞くと昔(当時のこと)を懐かしむことができる。

という人がほとんどだと思うのです。

CDから流れる曲を聞きながらスタッフさんが「この曲懐かしいですね〜」なんて話している様子はデイサービスでよく見る光景だと思います。

ということは、つまり・・・

デイのお客さんの大多数がサザンやユーミンを懐かしむ世代になるなら、そこで流すデイのBGMは当然サザンやユーミンが正解になるはずなので、いつまでも昭和歌謡や演歌を流し続けているわけではない。

といったイメージになると思います。

頑なに演歌を流し続けると顧客を置いてけぼりにすることになると思う。

そう言うスタッフさんもいました。

では、いつから変わるのか?

そういう想像やイメージはできるとしても、今日もたくさんの事業所で昭和歌謡曲のCDをセットしているスタッフさんはいるわけですが、そのスタッフさんがその行動を取る理由(CDを掛ける理由)を考えてみると・・・

デイに来ているお客さんの大多数が慣れ親しんだ曲が昭和歌謡曲だからであって、デイサービスの最適解が演歌や昭和歌謡だと決まっているから、ではないはずです。

くれぐれも特定の歌手や曲やジャンルを否定している話ではなくて、いつかどこかのタイミングでデイにいる利用者さんが懐かしむ曲は変わるはずで、数年後にはサザンの曲はよく知ってるけど三波春夫は歌えない、という未来はやってきますよね、という話です。

そして、

その未来は元号が変わる時のようにある日を境に突然パッと変わるわけではなく、グラデーションを帯びながら1日1日ジワジワと塗り変えていくものだと思うのです。

最近よく思うのですが、

こうした変化のグラデーションを意識することがすごく大事なことだなぁと僕は思うのです。

グラデーションを意識すること

ちなみに、休憩中に何気なくこんな話をしている理由は僕らの身の回りには変化の境目がグラデーションのように変わっていくことが沢山あって、その色を意識することで少し先の色を取り入れることができると思っているからです。

研修で伝えている「集客」もその1つだと思うわけです。

昔は今と違ってデイサービスも守られる要素はたくさんありましたし、報酬単価も今より良かった時期があります。

でも、ふと気付くと自分達にとって都合の良くない方に色が変わってしまった事もあるし、理不尽だと思えることもあるかもしれません。

ですが、そうした変化がグラデーションのようにジワッと変わっていくことはすでに決まっていた未来だったはずです。

人口が減り続けている事実や税収に支えられた地盤の上でメイン事業をしている事実を俯瞰して考えると、このグラデーションは何年も前からその色を変えてきたはずです。

大事なことなので、もう一度言うと、まずは受け入れる(踏まえる)ことが大事なんだと思います。

踏まえることで乗り越えることができると思うのです。

きっと、介護業界が「集客」というフレーズにネガティブなのは、これまでの正解が色濃く残って思い込みや固定概念となってしまうからだと思うのです。

色は変わらないと勝手に思っている。実際に前半の研修でも「稼働率や売上のような数値に対して意識したことはあまりなかった」という発言があったように、集客や営業に関することは現場が考えることじゃないと思っていた。

これも実は思い込みだったりします。

本当はジワジワと周りの環境が変わっているのに、ある時期(調子の良かった頃)の正解をその後も変わらず正しいと思い続けてしまったからかもしれません。

さっきの話を使うなら、

数年前から思考が固定されてしまった人はこの先何年も「デイのBGMは昭和歌謡に決まっている!」と、後輩に指導してしまう先輩になってしまうかもしれませんよね。

後輩が「でも先輩、たしかに昔はそうだったかもしれないけど…」みたいな話をしても「昭和の名曲を何だと思ってるんだ!」みたいに反論されるかもしれない。

でも、視点はそこじゃないですよね。歌手や曲やジャンルのことを誰も悪く言ってない。

特定の歌手や曲やジャンルが良い悪いの話ではなく、デイのフロアに流れるBGMの最適解はそこに集まる人達(環境)によって変わっていく、ということで、それと同じように介護事業における集客も環境が変わっていく以上は早く受け入れて、グラデーションの先にある色を取り込んだ方がいいんじゃないか、と思うんです。

結局、色は変わっていくと思うので。

ということで

流れを予言したり予想したり潮目を読むみたいなことができなくても、まずは変化を踏まえることに対しては忘れずに意識していた方がいいのかなと思います。

それが出来た時に、乗り越えることを考えていくようにしましょう。

そうすることで、ふとした何気ない日常からアイデアや乗り越え方(対処法)が沢山見つけられると思うので!

そんなこんなで休憩後はビシバシ乗り越え方についての研修をしてきました。

もし、乗り越え方の内容が気になるという方は来月再開する「個別セッション」の告知をお見逃し無く!(メルマガで告知予定です

追伸:

多かれ少なかれ、ある時期の正解をその後も変わらず正しいと思ってしまうことは誰にでもあることだと思いますし、年を重ねるごとに強くなるものです。

だからこそ、

そこに感度を保った状態でいたいものです。

少し前の自分と向き合って自分をアップデートできるなら、次に進むことが出来るだろうし、「集客」に対してもネガティブにはならないはずです。

むしろ、

踏まえられる人(事業所)は若手もベテランも関係なく今まで以上に楽しく仕事をしているように見えますからね。

追伸2:

初めての現場で研修をしていると「藤見さんの話は面白いです!」と言ってもらうことは多いのですが、

こうした話を休憩中もずっとしているもんですから毎回トイレに行きそびれて開始時間が少し遅れてしまいます(汗)

慌ててトイレに駆け込んでますが、ちゃんと手は洗っていますのでご安心ください。(いやいや、当たり前じゃないか)

それでは、また!

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