「誰でもいいから来てください」はダメ!介護施設の集客で本当に大切なこと
こんにちは、藤見です。
さて、介護施設やデイサービスの営業担当者の中で、「とにかく利用者を集めなければ…」という焦りから、「誰でもいいから来てください!」というスタンスで営業活動を行っている人はいませんか?
もしそうだとしたら、それはかなり危険信号です。
集客する上で「誰でもいいから来てください」はNG
これがNG行為だということを本当によく分かっておいて欲しい。
もちろん介護業界も例外ではなく、営業担当者全員がセールスという行為の本質を勉強する必要があると思っているし、10年以上前から変わらない固定概念から抜け出すマインドの強さが求められるし、そもそも集客とは何か?といった根本の理解をしておく必要があると思っています。
こういった話を何度繰り返しても、
「困っている人がいれば誰でもいいから受け入れる」派の人がいることを僕は知っているし、そういった人からすれば、僕のこの感覚というものが受入れ難いのかもしれない。
けれど、よく考えてみて欲しい。
一見、親切で素晴らしい光景にも思える「誰でもいいから来てください」をしている事業所には、「どこでもいいから受け入れて」と思っている人しか(結果的に)やってきません。
こうした集客の仕方が、施設や事業所の未来を危うくする行為だということをちゃんと理解しておいてください。
その後、必ずと言っていいほどに、現場のサービス内容と利用者のニーズの合わなくなって、働くスタッフの負担が大きくなって、不満が続出して離職が増えてしまうから。
本当に必要なのは「ターゲティング」
では、どうすれば良いのでしょうか?
それは、「誰でもいい」ではなく、「誰に」サービスを提供したいのかをちゃんと明確にすることです。
つまり、「ターゲティング」が重要なのです。
施設の理念やサービスの強みを活かせる利用者、そして施設のサービスを本当に必要としている利用者に集客の焦点を当てるべきです。
そのために、どのような利用者をターゲットにするのか?どのようなサービスを提供できるのか?どのような価値を提供できるのか?といった点を明確に定義していく必要があります。
売上や利益を上げたい(収益性を改善したい)
それを求めて、集客と名の付くセミナーに参加するならば、本来その事業所やサービスを使う必要があった人なのに使えていない人を受け入れるために集客のベクトルを向けることがファーストステップであって、「とにかく誰でもいいから来ませんか?」という発想で集客をすることを一番最初にやめなければいけない。
もはやこのファーストステップの段階から“違和感”を払拭できないのなら「なんでもやります便利屋です」のキャッチコピーを引っ提げてチラシを配る道しか残っていない、と僕は思うわけです。
玄関の電球の交換をして欲しいと言われたら脚立を持っていく。
送迎の帰りにスーパーに寄りたいと言われたら連れて行く。
タバコを吸いたいと言われたらライターと灰皿を差し出す。
そういった御用聞き活動で、便利屋業を極めていくのが「誰でもOK、困ってる人おらんかね~」の究極の売り方です。
ひょっとしらた、それでも一時的に人は集まるかもしれない。
でも結局のところ「限界」があるから続かないんですよ。
限度なく続くリクエストに答え続けることって中小企業ではまず出来ませんから。
「このリクエストには対応が難しい」であったり「この要求をこれ以上お手伝いすることは難しいです」という限界が必ずくる。
それでもまだ自分たちはオーダーに答え続けることに使命感を持つべきだ。「この仕事はお金じゃない気持ちなんだ」というなら、もはや止めません。
しかし、
“収益性が良くなってから”きちんと設備投資をして実施するとか、必要な人員を確保して開始するとか、そういったサービスを高めるための準備をしてから使命を追求することもできるわけです。
なにも僕は『そんなリクエストやオーダーは見捨てよう、諦めよう』なんて言ってません。
今ある小さい資源(リソース)のままで、何でも言われたらやる御用聞き営業の戦い方は得策ではないよ!と言っているだけです。
いずれは『誰からのオーダーにも答えられるよ!だって私たちのところにはこれだけの資源、蓄えがあるからね!なんだって言ってよ!好きなようにやってあげられるから!』そう言えるだけの収益性を持ってからやればいい。
そうしたら、きっとスタッフもお客さんもみんなハッピーなんじゃない?
こう僕は思うわけです。
以上です。
それでは、また!
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